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トップページ > 診療ガイド > 疾患別アプローチ(その他):犬の皮膚病

 

   
 
 
   
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犬の皮膚病
 

犬の皮膚病のアルゴリズム

<主訴>

痒がる
湿疹ができている
フケが出る

<犬種、年齢からの鑑別>

1.犬種
ゴールデン、柴犬、シーズーなど・・アレルギー
ハスキーの限局性の痂皮病変・・亜鉛反応性皮膚疾患
秋田の全身性の脂漏と脱毛・・脂腺炎

2.年齢
若齢・・感染症が多い。・・疥癬、膿皮症
老齢・・内分泌疾患が多い・・副腎皮質機能亢進症、甲状腺機能低下症

<発疹形態、分布からの鑑別>

(形態)
激しい痒みを伴う耳や肘など典型的な部位の皮膚の肥厚および丘疹  (ブツっとした小さい盛り上がり)・・・・・・疥癬
じくじくした発赤の強い病変・・・ニキビダニ症
背部に多い鱗屑・・ツメダニ症 (発疹の分布、形態)
腰部の湿疹とノミ糞・・・ノミアレルギー
後躯を中心とする面疱・・性ホルモン失調
積み重なるような鱗屑病変・・真菌感染
脂漏と間擦部の限局性の発疹・・マラセチア感染
老齢犬の瀰漫性の乏毛・・・内分泌疾患

<少し特殊な皮膚病>

・ 脂腺炎・・発生の報告のある犬種;秋田犬、プードル
 ・・瀰漫性の乏毛、脱毛、過度な皮脂の分泌
・ Hot Spot(急性湿性皮膚炎)・・急に咬み壊した病変、激しい痒み
・ 亜鉛反応性皮膚疾患・・主にシベリアン・ハスキー、アラスカン・マラミュート
  ・・限局性の分厚い痂皮とその下の層の彌欄。病変部は目の周囲、下顎、耳の周囲
・ 無菌性結節性皮下脂肪織炎・・一見膿瘍のようだが細菌が検出されない。 → 細菌培養(陰性)

確定診断 → パンチ生検
*術後の絹糸に対する反応が引き金との説もある
・ 若年性蜂巣炎(若年性膿皮症)・・顔面に集中する激しい沢山の丘疹を特徴とする。病変は口唇、眼瞼などに集中する。 しばしば激しく腫脹する。
・ 天疱瘡 → 天疱瘡抗体検査、パンチ生検
・ エリテマトーデス → 抗核抗体
*皮膚以外の症状の有無
・ 薬疹 → 投薬歴
・ 鉤虫による皮膚疾患

<検査>

*現在進行中の病変部を検査すると良い。
毛検査・・ゆっくり毛根部から抜く。毛根部を観察する。
掻爬検査・・フケを広く集める。毛検査を行った部位が良い。
ノミ、ノミ糞の検索

<鑑別>

発疹が痒みに先行 → 感染症を疑う
痒みが発疹に先行 → アレルギーを疑う
発疹のある症例では原則として最初からステロイドは用いない。
*見た目だけ治してしまう可能性あり。

1. 外部寄生虫の検索および駆除
ノミ・・ノミ駆除薬
シラミ・・ノミ駆除薬が有効
疥癬・・イべルメクチンなど
ニキビダニ・・イベルメクチン内服、ミルベマイシン内服、薬浴。二次的な細菌感染に対する対策が必要。
真菌・・糸状菌・・グルセオフルビン内服
酵母・・イトラコナゾール内服、脂漏症の管理

2. 細菌感染の除外
セファレシキン20mg/kg BID 2〜4週間

3. 臨床所見から即断を要する特殊な皮膚疾患を考慮する必要があるとき
血液検査 パンチ生検    etc...

4. 発疹あるが抗生剤に対する反応に乏しいとき
内分泌疾患の可能性 → 
リンパ肉腫など腫瘍の可能性 → 生検
疥癬の除外

5. 発疹消えるが痒み激しい → アレルギー検査


 

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