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Ca値に異常を来す原因として栄養学的問題、原発もしくは二次性の上皮小体機能異常、 リンパ肉腫、骨髄腫、その他の腫瘍が挙げられる。
<臨床症状>
腎不全様症状
神経症状、筋肉の異常・・痙攣発作、チック
腫瘍が原因であることも多い。その場合は腫瘍と関連する症状が認められる。
原因にかかわらず多飲多尿
骨原生の場合・・・跛行、骨折、疼痛など
<稟告>
医原性もしくはサプリメントによる VD過剰症を除外
<血液検査、尿検査>
(1)腎疾患の有無・・・高カルシウム血症は結果か原因か リンの上昇あれば腎疾患が原因である可能性が高い。 BUN,Crea、P、尿比重などをCheckする。
*血清総Caの約半分は、蛋白結合型のため、Ca異常値と、Alb異常値が同時に認められる場合は、 次式により補正したCa値について評価する必要がある。
補正Ca濃度(mg/dl)=測定血清総Ca濃度(mg/dl)−血清Alb濃度(g/dl)+3.5
高カルシウムかつ高リン血症を現す中毒もある。
(2)糖尿病、アジソン病などの可能性の有無
糖尿病・・・GLU↑、フルクトサミン↑、インシュリン ↓
アジソン病・・Na ↓、K↑、コルチゾール↓、 ACTH刺激試験で反応低下
・・・症状;食欲低下、震セン、体重減少、消火器症状など 重症例では血圧↓、虚脱、除脈など BUN,Creaは上昇していることが多い。
(3)触診、レントゲン、超音波検査など腫瘍がないか、リンパ節の腫れはないか
特に犬において高カルシウム血症の原因としてリンパ腫が最も多い。
その他高カルシウム血症が良く認められる腫瘍
・肛門嚢アポクリン腺癌
・多発性骨髄腫 → 骨疾患の指標として追加検査・・ALPアイソザイム
・他、胸腺腫、扁平上皮癌、鼻腔癌、血管肉腫、 未分化腺癌
・猫では扁平上皮癌、多発性骨髄腫、リンパ増殖性疾患など
*悪性腫瘍ではPTHに類似の蛋白が しばしば産生され、上皮小体機能亢進症と同様の臨床症状が見られるようになることがある。
(4)追加検査
PTH-intactの上昇・・・上皮小体機能亢進症
− 上皮小体機能亢進症について −
主に高齢の犬、猫で発症
<原因>
・・上皮小体腺腫 腫瘍 過形成
<症状>
高カルシウム血症による症状以外は あまり特異的な症状は認められない。
<検査>
検査項目:PTH-intact , 無機リン
, ALP , BUN
・高カルシウムでPTH-intactが上昇=PTHが高カルシウムの原因である。
・・・上皮小体の異常
・PTH-intact低下・・他の要因で高カルシウム血症に陥っている。 → フィードバックにより上皮小体ホルモンは減少している。 →上皮小体以外の異常 骨疾患はないか・・・原発または続発の骨腫瘍、骨髄炎、廃用性骨粗しょう症など
<治療>
1. 対症療法
(1).生理食塩水の輸液
(2)利尿剤 ・・脱水が改善してから行う。ループ利尿薬が良い。
(3)重炭酸Naの投与 1mmol/kgでゆっくり静注 10〜15分ごとに複数回投
(4)コルチコステロイド
(5)カルシトニン 4U/kg 静注or皮下注 作用短時間なので複数回
2. 原因療法
高カルシウム血症の原因をつきとめ、個々の疾患に応じた治療を行う。
*原発性上皮小体機能亢進症の場合、 外科的な切除が適応である。4つとも肥大している場合は 上の1つを除いて残り3つを切除する。 術後の低カルシウム血症に注意してコントロールする。
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