|
膵臓にのみ存在する蛋白分解酵素。
膵外分泌機能不全と、膵炎の診断に有用。
トリプシンは膵以外の臓器には存在しないため、膵特異性はアミラーゼやリパーゼに比べより高く、膵疾患の検査に有用である。また、血清トリプシン活性の濃度は、膵外分泌機能不全のイヌでは明らかに低下し、12時間絶食血清飼料1回だけの検査で実施でき、診断上有用である。
トリプシンは膵から分泌される201個のアミノ酸からなる分子量22,900の蛋白分解酵素である。
一般に酵素は活性値を測定することが多いが、血中でのトリプシンはα1-アンチトリプシンやα2-マイクログロブリンなどの阻害因子と結合しているため、通常は酵素活性でなく免疫学的活性として蛋白量が測定される。性差、日内変動幅は小さい。膵疾患、とりわけ急性膵炎で高値をとり、上昇期間がアミラーゼより長いため、特に回復期の膵炎診断に有用である。
|