|
性ホルモンの前駆体。
先天性副腎過形成症候群や性分化異常の診断に用いられるステロイドホルモン。
種々の副腎皮質腫瘍や過形成、酵素欠損症でアンドロステンジオンは過剰になる。たとえば共に17αハイドロキシプロジェステロン(17α-OHP)が高値を示すときは21-ヒドロキシラーゼまたは11β-ヒドロキシラーゼ欠損による先天性副腎過形成症候群の可能性がある。
一方、アンドロステンジオンは卵巣ではエストロゲン、精巣ではテストステロンになる性ホルモンの前駆体である。睾丸、卵巣、副腎などで合成され、一部は末梢組織からも生成される。その分泌は性腺ではゴナドトロピン、副腎ではACTHの支配を受けている。アンドロステンジオンの欠損は性ステロイドの分泌低下として反映される。
また、卵巣性の男性化症はテストステロン/アンドロステンジオン比が高値を示す場合が多い。アンドロステンジオンの男性ホルモン(アンドロゲン)としての活性はテストステロンの1/5程度とあまり高くはないが、末梢で転換されて強力なものとなる。また、卵巣以外でもさまざまな組織に存在するアロマターゼによりエストロン(E1)に変換する。
|