| 抗GFAP自己抗体は犬の壊死性髄膜脳炎(NME)の診断マーカーです。
NMEはパグ、チワワ、マルチーズ、ヨークシャー・テリア、シー・ズー、ペキニーズ、ポメラニアン、パピヨン、フレンチ・ブルドッグで発生する脳炎です。とくにパグでは発生頻度が高く「パグ脳炎」として知られています。脳脊髄液中
の抗GFAP自己抗体はNMEの犬の90%以上で陽性になることから、NMEの診断マーカーとして有用と考えられます。症例が上記の犬種に該当し、脳MRIまたはCTで典型的な所見(大脳皮質の壊死・軟化)が認められ、脳脊髄液中の抗GFAP自己抗体が陽性であればNMEの可能性が非常に高いと考えられます。
<文献>
松木先生他, J. Vet. Med. Sci. 66: 295-297, 2004.
戸田先生他, Vet. Rec. 161: 261-264, 2007.
(学術資料ご希望の病院様は弊社までご連絡ください)
<注意点>
・NME発生犬種(上記)以外では、臨床的意義はほとんどありません。
・血清や血漿では検査できません。
・血液の混入したサンプルでは偽陽性になることがあります。
・肉芽腫性髄膜脳炎(GME)や脳腫瘍でも陽性になることがあるため、必ず脳MRIやCTと組み合わせて評価してください。
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