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猫伝染性腹膜炎ウイルス感染症の感染診断、多頭飼育でのスクリーニング検査
FCovは、一般的な腸コロナウイルスの突然変異型の感染と考えられています。マクロファージに侵入増殖して全身へ運ばれ、マクロファージの定着する部位で血管炎を引き起こします。
血漿成分が著しく滲出するケースと、腎臓などに結節病変を作るケースに大きく分かれますが、それらが同時に起きることもあるようです。滲出型ではフィブリンを多く含む粘調性の胸水・腹水が特徴です。
これらの病変はウイルス自体の障害作用というよりは、病猫自身の過剰な免疫応答が原因ではないかと考えられ、その治療には免疫抑制作用のある薬剤が用いられます。 他の猫への感染は、病猫の唾液、糞便によるという説と、いや排泄されるのは腸コロナウイルスで、感染してから突然変異が起こるのだ、という説があります。
感染の有無と抗体価のレベルにはおおよそ次のような相関があります。
| 報告値 |
| 400倍未満 |
感染は否定できる。 |
| 6400倍以上 |
強く感染が示唆される。 |
| 400倍〜3200倍の場合 |
| 1) |
FCovを疑わせる臨床症状が認められる。
・・・病態が現在進行中である可能性が高いと言えます。 |
| 2) |
FCovに特異的な臨床症状はない。
・・・偽陽性の可能性もありますので慎重に経過を観察してください。2〜3週間後の再検査をお奨めします。 |
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抗体価400倍未満で、明らかにFCovを思わせる症状を呈している場合
| 1) 個体の免疫応答が十分でなく、抗体が上昇していない可能性 |
| 2) FCovの変異株の感染などが考えられます。変異株の感染についての再検査をお奨めします。 |
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