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<結果の解釈>
*1. 一般的に、トータルIgEが30ng/ml以上の症例では、T型アレルギーが強く示唆されます。 トータルIgEは、個々のアレルゲンに特異的なIgEの総和+アレルゲンに特異的でないIgEの総和になります。
*2. また、アレルゲン暴露が継続すると遮断抗体であるIgGの産生が高まり、IgEの産生は低くなります。
*3. さらに、アレルギー様の症状はIgG主体で起きてくることもあります。 以上のことから明らかにアレルギーの症状が顕著であるにも関わらずIgE低値の症例は、
1. 反応するアレルゲンの種類は少ない。
2. 自然に減感作されつつある。
3. IgG主体の症状である。
などが考えられます。
<トータルIgEの検査の意義と結果の解釈>
アレルギー検査が疑われた場合、まず、I型アレルギー性疾患か否かの判定が重要です。 この目的において、トータルIgE定量検査はI型アレルギーの良い指標となり得ます。 本検査はアレルゲン特異的IgE抗体を含むIgE抗体の総量を測定します。また一方でアレルゲン特異的IgE抗体はアレルゲン単位で測定します。これは、血清の総蛋白量とその蛋白分画との関係と同様とご理解ください。イヌのI型アレルギー性疾患におけるトータルIgE量は、一般的には以下のように推移します。

1. IgE定量(高値)でアレルゲン(+)の場合
成立期から発症期と思われます。 → 減感作療法、経口トレランス療法
2. IgE定量(高値)でアレルゲン(−)の場合
成立期と思われます。(アレルゲン非特異的IgE抗体が産生されている状態) または、弊社の使用している検査アレルゲン以外のアレルゲンに対する特異的IgE抗体の上昇によるものと思われます。
→ 3〜6ヶ月後に再検査をお勧めします。
3. IgE定量(低値)で、アレルゲン(+)の場合
パターン2の慢性期前期から中期に当たると考えられます。
原因となっているアレルゲンに対する特異的IgE抗体が選択的に残っている状態と考えられます。
4. IgE定量(低値)で、アレルゲン(−)の場合
パターン2の慢性期以降の病態か、I型アレルギーでない場合です。 もしアレルギー様症状が顕著でしたら
→ I型以外のアレルギー生疾患の鑑別として、IgG抗体の検査(トータルIgG定量、特異的IgG抗体の検査)をお勧めします。
<治療>
個々のアレルゲンに特異的なIgEまで測定し、原因が特定できたものは、
1. 除去しうる原因を徹底的に排除する。
食物 ・・原因となる主成分が入ってない食餌、もしくはタンパク分子を小さくした低アレルゲン食餌などへの切り替え
生活環境 ・・最も多いハウスダスト・チリダニに対する処置としては、
・換気を良くする
・布類・ヌイグルミなどを排除する
・ソファやフトンに上らせない、もしくは強力に念入りに掃除機をかける。
・部屋の湿度を下げる などが挙げられます。
2. 検査陽性のアレルゲンに暴露を繰り返すことで免疫寛容を導く。
・・・減感作療法 ( 環境1-2の陽性症例が適応です)
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