診療ガイド 総合検査案内 検査依頼方法 Q&A 資料のご請求 お問い合わせ
トピックス 関連リンク サイトマップ 会社案内
AND OR
Q&A

トップページ > Q&A > 測定法・結果値


基準値(正常値)の捉え方
 

健康=正常値病気=異常値と考えていないでしょうか?
血液検査など、病気のあるなしを判断するために行うことが多いのですが、どこで線を引くかは、実はかなり難しいのです。 個々の正常値と集団の正常値があり個々の正常値がより有用ですが、実際には入手が困難であるので、一般には集団の正常値が用いられています。

<正常値の決め方>

正常値を決める場合、多数の健康の集団から採取した多数の検査材料について測定するのが通例です。そして、健康とは一般には既往歴、内科的診療,簡単な臨床検査で異常値を示さないものを選んで健康集団としています。

そこで健康集団から得られた値を統計学的に処理し、平均値(m)と標準偏差(SD,δ)から次の範囲を習慣的に正常値と設定します。

正常値=平均値 ±2SD

すなわち正常値ではある健康集団の95.4%を含む範囲で、したがって健康と思われたものの値の4.6%はこの正常値の範囲から外れることになり、逆に異常な人でも正常範囲に重なっているものもあるわけです。

<正常値の変動>

この正常値は、いくつかの要因によって変動します。個人間変動として、性差 また幼犬と成犬、正常雌と妊娠雌でも差がありますので、それぞれの項目で注意が必要です。

<個人の正常値>

生理的変動を起こす要因を除いても、なお個人差があります。

(1) 個人差が大きいが、各個人の正常範囲の幅は、集団の正常値に比べれぱはるかに小さいもの。例えぱALP、GOT、GPT、AMY、CHE,CHOなど

(2)個人差は小さく、個人の変動の幅が集団の正常範囲と近接しているもの。例えばナトリウム、カリウム、クロール、無機リン、総蛋白量,尿素,尿酸など

(3)これらの中問を示すもの

このように正常値という言い方は誤解を招きやすいので、現在ではそれに代わって、「基準値」「参考値」という言い方がされるようになりました。 正常値とは、正常値を絶対視しない、将来は個人の正常値が理想的と捉えてください。


「乳び、溶血」の解釈
 

関連項目:FAQ > 採材法:生化学検査に影響をもたらす要因とデータ変動

「乳び、溶血」は、いずれも血清の肉眼的性状変化を示す所見です。「乳び」はカイロミクロンおよびVLDLの増加(乳白色になります)。「溶血」はヘモグロビンその他の赤血球内成分の混入(赤色になります)を意味します。
いずれも、比色測定に原理をおく血清生化学検査では測定系に対して影響を与える因子として重要で、干渉物質として直接・間接に反応を妨害して異常反応の原因となることがあります。そのため測定上の干渉を除外するように自動分析器で2波長比色測定していますが、その状態の強度によっては、それでも影響があります。そこで、これらの血清所見を、肉眼観察によりその程度を報告書に記載して上記のような現象のwarning messageとしています。

それでは、何故このような状況になるのでしょう。勿論、病的な場合もありますが、今回手技的な要因を上げてみます。「溶血」は、物理的に赤血球が壊れる状況を示します。
1. 採血時: 採血にムリな方法(針が細い、強く引くなど)
2. 分離容器に入れる時:真空採血菅に針を刺して入れない。(キャップを外してゆっくりいれる。)
3. 凝固が始まったら、遠心する。(長期保存をしない。)
4. また、溶血は全血で長時間搬送を行えば不可避です。必ず血清分離剤入り試験管を用い、搬送前に遠心することです。これは全血保存による他成分の変化を防止する上でも有効です。


「乳ビ」は、カイロミクロンとVLDLという二種類のリポ蛋白が関与するとされています。
1. このうちカイロミクロンは食事由来のリポ蛋白で食後に出現します。
2. また、VLDLは特殊な高脂血病の場合に出現します。

乳びの原因の殆どがカイロミクロンとされており、食後徐々に上昇し、2〜3時間でピークとなり、以後低下します。
そこで、乳びの可能性を低くするための注意事項としては、採血時はなるべく空腹時にするか、または、食後すぐに採血するようにします。 但し、常に乳び血である場合は病気の可能性があります。

各測定法の説明
  RIA(Radio immunoassay)

放射性同位元素で標識した反応物質を用い、抗原抗体反応から抗原あるいは抗体の濃度を 測定する方法である。抗原抗体反応において一定量の標識抗原あるいは抗体を加えると 標識抗原・抗体複合体ができる。これに同一抗原性または抗体性をもつ未知量の物質 を添加することにより、標識抗原・抗体複合体(bound)と非結合標識物(free)ができる。これらをなんらか(硫安塩析法・2抗体法・DCC法・PEG法・固相法)の方法で分離し放射能を測定する。

EIA(enzyme immunoassay)

抗原または抗体に酵素(西洋ワサビベルオキシダーゼ・βガラクトシダーゼ・ アルカリフォスファターゼ)を結合させ、その酵素活性をマーカーとして抗原抗体 反応の程度を知り、これらから目的物質の抗原あるいは抗体量を求める。固相化抗体を用いた場合はELISA(enzyme-linked immunosorbentassay)と呼ばれる。

CLEIA(chemiluminescent enzyme immunoassay)

原理はEIAと同様であるが、標識酵素の活性を化学発光にて検出する方法である。 酵素による増幅効果と反応生成物を化学発光にて検出する高感度な方法である。

比色法

測定成分を着色物質に変化させ、その色調を同様に処理した既知濃度の色調と 比較して目的物質を吸光光度から測定するものである。これを利用して比較的 分子量の小さい物質を測定するものである。

UV法

紫外部法(UV法)は比色法と同一原理であるが、補酵素の還元型NADH・NADPH が340nmに吸収をもつことを利用し紫外部領域において特異的に測定するものである。

酵素法

比色法と同一原理であるが、反応生成物を特定の酵素を用いて特異的に測定するものである。

電極法

イオン選択電極を用いる電気化学的分析法である。選択されたイオンの量は対数に比例し電位を発生する。この電位を測定しイオン濃度を求めるものである。

原子吸光分光光度法

炎やファーネスに分画測定法の一種で、両性電解質である蛋白の溶液に電場を与えると、それぞれの荷電とは異なる電極に向かって移動する。この移動した蛋白を検査項目に応じて、染色または発色させたものである。項目によりデンシトメトリーを用いて分画比を求める。免疫電気泳動では移動させた蛋白に対し、抗体を反応させ最適比のところで現れた沈降線を確認するものである。

HA(hemagglutination)

赤血球表面と抗原と抗体による抗原抗体反応により、赤血球の凝集を確認するものである。

HI(hemagglutination inhibitiontest)

赤血球凝集素に抗体が付着すると赤血球凝集が抑制されることを利用したもので、 抗原抗体複合体に赤血球をくわえ凝集抑制の有無を確認するものである。

CF(complement fixationtest)

補体が抗原抗体複合体に結合することを利用した測定方法である。感作血球 (動物の赤血球に溶血素を加えたもの)に補体を加えると溶血を起こすが、 抗原抗体複合物が存在するとそれに補体が結合し溶血が阻止される。それを確認するものである。

NT(neutralization test)

ウイルス粒子に抗体が付着すると、そのウイルス粒子の感染性が失われる (中和される)ことを利用した測定法である。抗体とウイルスによる抗原抗体 複合体を培養細胞に接種し、細胞変性効果(CPE)を確認する。ウイルスの活性を50%阻止するところを中和抗体価とする。

酵素抗体法

組織切片上の抗原に対して抗体を反応させた後、酵素を結合させ、酵素組織化学 反応により可視化させたものである。 間接法は抗原に対して一次抗体を反応させた後、酵素標識二次抗体を反応させて発色を行う。

ECLIA(electro chemiluminescence immunoassay)

抗体を結合させた磁気ビーズに抗原を反応させ、抗原抗体複合体を形成させる。さらにRU錯体を標識した抗体を結合させて電気化学反応により発光した錯体量を測定するものである。

凝固時間法

被検血漿に測定対象因子の欠乏血漿を加え、さらにトロンボプラスチン・アクチン・ 塩化カルシウムを加えた後凝固時間を測定するものである。

APTT凝固時間法

被検血漿にリン脂質を減少させたAPTT試薬を加え、凝固時間を測定するものである。


ウイルス測定法
 

ウイルス測定法
中和反応(NT: Neutralization test)

感染症の血清診断の基本は、急性期と回復期(発症ほぼ2週間後)の患者ペア血清での抗体価の同時測定により、抗体価の有意な上昇(通常4倍以上)をもって行われます。

NT法は、ウイルス粒子に抗体が付着すると、そのウイルス粒子の感染性が失われることを利用した抗体の測定法です。既知抗体を用いて分離ウイルスの同定にも利用され、最も特異性が高く、感度もよい血清学的検査法である。段階希釈した披検血清とウイルスを混合し抗原抗体反応を行わせた後、マイクロプレート上の培養細胞に接種し培養を行います。

一定期間観察を行い細胞変性効果(CPE)の有無をみます。CPEがなければウイルスの増殖が抑制されたことになり中和抗体陽性と判定されます。またプラック抑制をみる方法もあります。

■ウイルス抗体の検査法

検査方法 特 徴
補体結合反応
(CF)注1
感染後の抗体価はHI法やNT法よりやや遅れて上昇し、比較的短期間に低下または消失する。 ウイルス群特異的に検出されるため、スクリーニング検査として有用であるが、一般に感度が低く血清型の鑑別はできない。
赤血球凝集反応
(HI)
特異性が高く、ウイルス株特異抗体を検出することができる。 感染後早期から抗体価が速やかに上昇し、長期間持続するため、患者の免疫状態の把握や疫学的調査に利用される。
中和反応
(NT)注2
ウイルスの感受性細胞への感染,増殖能を阻害する感染防御抗体(中和抗体)を検出する。 感染後1週間ぐらいからほぼHI抗体価と並行して上昇し、長期間持続する。 感度および型特異性が高く、ウイルス株の同定に使用される。
蛍光抗体法
(FA)
検出感度が高く、免疫グロブリン別(IgM,IgA,IgG)に測定できる。 型特異性があり、ウイルス構成ペプチドに対する特異抗体の検出が可能である。
酵素免疫測定法
(EIA,ELISA)
ウイルス特異抗体を免疫グロブリン別(IgM,IgA,IgG)に測定できる。 他法に比べて感度が高く微量の抗体を検出することができ、しかも定量値を得ることができる。

IgM : 早期に出現し、短期間で消失する。
IgA : IgMよりやや遅れて出現し、IgMに比べ長期間持続する。
IgG : IgMより遅れて出現し、長期間持続する。
注1 CF:抗補体作用により判定できない場合があります。
注2 NT:細菌繁殖などにより細胞が汚染され、測定不能になる場合があります。

<ペア血清による診断>

急性期(発病後早期)と回復期(発病後2〜3週間)にそれぞれ血液を採取し、ペア血清として同時に抗体価を測定して、特異抗体価の有意な上昇があるかどうかを確認します。 一般に、ペア血清の抗体価が4倍以上上昇している場合に有意と判断し、そのウイルスによる感染があったものと診断します。

<CDV、CPV測定について>

測定法 : 蛍光抗体法
報告方式:
CDV IgM,IgG 
512倍未満 
512倍 
1024倍 
1024倍以上 
CPV IgM,IgG 
256倍未満 
256倍 
512倍 
512倍以上 
希釈倍率: CDV(512倍と1024倍),CPV(256倍と512倍)にて検査し、蛍光発色強度にて測定します。蛍光抗体法(高感度)のため希釈倍率が高くなっております。

         

CDV 中和法との比較

中和法
蛍光抗体法
30倍
256倍
60倍
512倍
120倍
1024倍
240倍
2048倍
 

CPV HI法との比較

HI法
蛍光抗体法
20倍
128倍
40倍
256倍
80倍
512倍
160倍
1024倍

 


FT4の測定について
 

血中のT4のうち僅か0.02〜3%程度が結合蛋白に結合していない遊離型で存在します。この遊離型のFT4が全身の標的細胞に作用する真のホルモンレベルを示し、しかもTBGの増減に影響されないものであるため、FT4が正確かつ容易に測定できれば最善の甲状腺機能の指標となり得ます。

しかし、実際的にはFT4の測定は容易ではありませんでした。FT4はT4に比して微量でありT4とTBGの結合親和性は高いので、血清を透析膜の中に入れ、TBGを含まない外液と平衡に達しさせ、外液中のT4(FT4)濃度を測定する平衡透析法が理想に近い測定です。しかし、煩雑であり、やや正確さを欠くことからルーチン測定には用い難い。そこで、種々の測定法が開発されましたが、血清蛋白や脂質の影響、さらにT4に対する自己抗体の影響などのため、なかなか良い測定法ができませんでした。

欧米では、この様な問題点から最近まではFT4の測定は好まれず、やっと最近になって、モノクローナル抗体を用いる方法(最近ではEIA法、CLEIA法など)が開発されました。これらは自己抗体の影響を含めた非特異反応が少なく、かなり有用性が高くなりました。

<測定の方法>

当検査センターでは、化学発光法(CLEIA法)を採用しております。従来はRIA法でしたが、近年Non-RIA法に代わり、さらに感度を上げています。 FT4の検査では平衡透析法との考えもありますが、海外ではこの考えが根強いようです。

当検査センターでは、以下の考えに基づいて平衡透析法を採用しておりません。

○ 平衡透析によって前工程がはいり、このブレの方が大きい。
○ 測定に日数がかかる。
○ 人間の検査では、この方法を採用しているところはない。
○ 臨床検査において充分である。 

等です。
当検査センターでは、犬、猫において各標準曲線を設定し測定しております。


負荷試験の方法
 

−ACTH刺激試験−

<診療ガイド> 内分泌疾患 をご覧ください。

− 低用量デキサメサゾン抑制試験 −

<診療ガイド> 内分泌疾患 をご覧ください。


ELISAの測定原理
 

<ELISAの測定原理>

 

BACK
当サイトに記載のコンテンツを許可なく転載することはお断りいたします。
Copyright(C) Monolis,Inc. All Rights Reserved.