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感染診断とワクチン効果判定検査
 

<抗原・抗体検査について>

抗原検査− Ag −

抗原検査は感染後7〜10日後より中和抗体が出現するまでの初期で検出率が高くなります。通常感染後1週間以内の初期に上昇がみられ、4〜5週には低下します。

抗体検査− Ab −

− IgM抗体 ―
感染初期の7日目から14日の間に上昇がみられます。以降は急速に低下していきます。感染初期の感染診断(感染しているかどうか)として用いられます。

― IgG抗体 ―
IgMと交代するかのように感染5〜6週目より上昇が見られ、その後はゆっくりと低下していきます。個体の免疫応答が悪ければ上昇がみられません。(栄養不良、ストレス、その他の原因)この場合は残念ながら予後不良と考えられます。 感染診断というよりは疾病と闘いぬくだけの免疫応答が十分にあるかどうかの判断材料として用いられます。

<検査の選択と結果の解釈>

一般的に感染時期を類推して14日以内であると考えられるときは感染の有無に関わらずIgGはあまり上昇していないでしょうからIgM検査をお奨めします。

特に感染初期と考えられる症例では、IgM抗体検査をお奨めしています。IgM抗体は感染後7日から14日くらいに上昇がみられます。感染後どれくらいかを類推し、それ以降であればワクチン歴、現病歴などを記載の上でIgG抗体検査をお奨めします。臨床症状からは、感染がかなり疑われるにも関わらず、かつ抗体価も低い場合は、2〜3週間後の再検査をお奨めします。 (ペア血清による抗体価の判定)

 

FCovの結果の解釈
 

関連項目:総合検査案内 > 感染症 > 猫コロナ抗体(FCov)

感染の有無と抗体価のレベルにはおおよそ次のような相関があります。

400倍未満 感染は否定できる。
6400倍以上 強く感染が示唆される。
400倍〜3200倍の場合
1) FCovを疑わせる臨床症状が認められる。               
・・・病態が現在進行中である可能性が高いと言えます。
2) FCovに特異的な臨床症状はない。
・・・偽陽性の可能性もありますので慎重に経過を観察してください。2〜3週間後の再検査をお奨めします。

抗体価400倍未満で、明らかにFCovを思わせる症状を呈している場合
1) 個体の免疫応答が十分でなく、抗体が上昇していない可能性
2) FCovの変異株の感染などが考えられます。変異株の感染についての再検査をお奨めします。

 

CDV/CPVの結果の解釈と、他法との比較
 

関連項目:総合検査案内 > 感染症 > 犬ジステンパーIgG/IgM抗体犬パルボウィルスIgG/IgM抗体/抗原

特に感染初期と考えられる症例では、IgM抗体検査をお奨めしています。IgM抗体は感染後7日から14日くらいに上昇がみられます。感染後どれくらいかを類推し、それ以降であればワクチン歴、現病歴などを記載の上でIgG抗体検査をお奨めします。

臨床症状からは、感染がかなり疑われるにも関わらず、かつ抗体価も低い場合は、2〜3週間後の再検査をお奨めします。(ペア血清による抗体価の判定)

抗体価の上昇がない場合・・感染の可能性が全くないか、もしくは感染していても免疫応答が病気を治癒に向かわせるに十分でなく予後不良の可能性があります。

* ジステンパーの場合は十分な抗体の上昇が得られても神経組織に持続感染している場合があり、後に神経症状を発症する可能性は残されます。

<他法との比較>

CDV 中和法との比較

中和法
蛍光抗体法
30倍
256倍
60倍
512倍
120倍
1024倍
240倍
2048倍
 

CPV HI法との比較

HI法
蛍光抗体法
20倍
128倍
40倍
256倍
80倍
512倍
160倍
1024倍

 

Q熱について
 

関連項目:総合検査案内 > 感染症 > Q熱コクシェラ抗体、Q熱コクシェラ抗原

リケッチアの一種であるCoxiella burnettiの感染による人畜共通の伝染病。ほとんど全ての哺乳類が感受性を持ちます。

<感染経路>
1. 経気道感染・・菌に汚染された空気を吸って感染します。・・感染動物の尿・糞便・乳汁・胎盤・羊水などには菌が大量に含まれています。これらが環境を汚染して粉塵となって空気中に散ります。特に胎盤ではこの菌は爆発的に増殖するため、流産、お産時の羊水、胎盤は高濃度に汚染されている可能性があり、注意が必要です。

2.経口感染・・・未殺菌の乳製品・生肉の飲食による感染です。

<日本の動物たちの感染状況>
−抗体保有率−
すなわち過去にQ熱に感染したことがある、もしくは現在感染している割合。

牛・・・16〜47%
羊・・・28%
犬・・・10〜17%
猫・・・7〜19%
*一部の野良猫では69%と高い抗体保有率を示したという報告もあります。

<症状>
動物・・・動物はほとんど無症状。時として流死産を認める。
人・・・初期は疲れやすい、倦怠感、微熱など軽い風邪と間違えられるような症状。
*慢性疲労症候群の原因の一つとして注目される。

急性・・激しい風邪様症状 慢性
急な高熱 心内膜炎
頭痛 慢性肝炎
筋肉痛 心筋炎
肺炎 心外膜炎
他 壊死性気管支炎
嘔吐、吐き気 血管炎
食欲低下 骨髄炎
肝炎 アミロイド症 など
皮膚に発疹
髄膜脳炎
腎障害 など
  心内膜炎
慢性肝炎
心筋炎
心外膜炎
壊死性気管支炎
血管炎
骨髄炎
アミロイド症など

<治療>
Q熱は以下の薬に感受性があります。
1. テトラサイクリン系 ミノマイシン、ビブラマイシン、アクロマイシン など
2. キノロン系 バクシダール、タリビット、シプロキサシン、クラビット など
3. マクロライド系 エリスロマイシン、クラリシッド、ジョサマイシン など

 

 

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